「非抜歯」での矯正
~非抜歯矯正を行うことのメリット~
- 治療期間が「大幅に短縮」される
- あなたの大切な歯を守れる
※ケースによっては
「抜歯」になることもあります
~非抜歯矯正を行うことのメリット~
※ケースによっては
「抜歯」になることもあります
事前にお伝えすると、すべての症例で非抜歯矯正を行っているわけではありません。
お口の状態を総合的に分析し、非抜歯で対応できるケースは可能な限りその方向で対応し、どうしても抜歯が必要なケースでは理由を説明させ頂き、患者さんの了承が得られれば抜歯をさせて頂きます。
当院での考え方は非常にシンプルであり、抜歯・非抜歯の判断基準は以下のようになります
矯正治療はただ歯を並べるだけの治療ではありません。私たちは治療を受けられた方が、将来幸せになれるような治療をする事を心がけています。
そのため患者さん一人ひとりの思いを聞かせていただき、最適な治療プランを提供できるように致します。
以下、抜歯が必要なケースをご紹介させていただきます。
無理な非抜歯矯正は、「出っ歯」と一般的に呼ばれている「上顎前突」になる可能性があり、審美性を大きく損ねてしまうこともあります。
これは歯を並べるスペースが足りないのに、無理に歯を並べようとすることで起きてしまう現象です。
イメージしやすい例としましては、3人掛けの椅子に、4人座ろうとした場合に似ています。
座ろうとすればなんとか4人座ることが出来ますが、部分的に無理が生じますので、どこかが盛り上がってしまいます。これは矯正も同様です。
患者さんの歯並びの状態をシッカリ把握し、できること・できないことを正しくお伝えすることが大切と考えています。まずはご相談ください。
まず一般的な矯正医院と当院の「抜歯」での平均治療期間と、「非抜歯」での平均治療期間をお伝えします。
通常:1年〜2年
当院:6ヶ月〜12ヶ月程度
通常:2年〜4年
当院:1年半〜2年程度
この図からは「非抜歯」の方が、治療期間が短いのが分かると思います。
当院で行う非抜歯矯正は通常の非抜歯矯正の「半分の期間」で終了します。こちらの詳細は「5つの特徴(ハイブリッド矯正)」をご参照ください。
なぜ、「抜歯」よりも「非抜歯」の方が治療期間が短くなると思いますか?
その答えは「歯を移動させる距離」です。
抜歯をすると、「大きなスペース」が空きます。つまり、非抜歯と比べ「歯を動かす距離が大きくなる」ため、その分、治療期間も延びてしまうという理由です。
当院では、「インプラントアンカーを利用した矯正」、「歯を薄く削るディスキング」という2つの手法で非抜歯矯正を実施しています。それぞれご紹介します。
歯列矯正用の非常に小さなインプラント(スクリュー)を顎の骨に植立させ、歯を動かすための固定源にする事で、従来法では不可能と考えられていた方向への歯の移動を可能にしました。
これまでは抜歯をすることで生み出されたスペースを上手に使って歯を並べていました。しかし、インプラント矯正では、これまで不可能とされていた「後方」への歯の移動が可能になります。
この治療法は歯(エナメル質)を少しだけ削り、歯を動かすためのスペースを確保する治療法です。エナメル質は1~2mmの厚みがあります。そのうちの1/3(0.3mm~0.6mm)程を削ります。
健康な歯を削ることに抵抗がある方も多いと思います。確かに削らないに越したことはないのかもしれませんが、エナメル質の削除量をきちんとコントロールすれば、ほとんどリスクはない方法と言えます。
ここまで抜歯・非抜歯の治療選択に関してお話ししてきましたが、皆様に知って頂きたいのは、「非抜歯」で治療することが「目的」になってはいけないという事です。
そもそもの目的は矯正治療をすることで、「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復」させることです。
この目的を達成させるために非抜歯でも対応できる場合は非抜歯をご提案いたしますし、達成が難しいと判断した場合は抜歯を提案させて頂きます。
抜歯が必要なケースであっても「非抜歯で出来ます!」と言ってしまい、後日トラブルになってしまっている医院も存在しますが、当院ではそのような対応はしておりません。
この点を考慮した上で患者さん自身も医院選びの参考にして頂けたらと思います。